なぜ、TOEIC500点をとるために中学英文法の復習が必要なのか?

TOEICのスコアアップに中学英文法の復習が必要な理由

「TOEIC初級者がスコアアップを目指すなら、まずは文法復習から!」ということがよく言われています。しかし、なぜビジネス英語の試験であるTOEICのスコアップのために、中学英語が必要なのでしょうか?その理由を3つご紹介します。

1. 英文法の知識はすべての土台になる

英語の知識を身に付ける上で、英文法は土台の役割を果たしています。英文法と単語が土台であり、その上に英語構文や長文といったような応用編がくるイメージです。
単語だけ知っていれば、なんとなく聞けたり読めたりもするのですが、もっと上達したいと思った場合に英文法の知識は必須になってきます。
特にTOEICはビジネス英語の試験ですので、500点以上のスコアアップを目指そうとしたら、英文法の知識がビジネスパーソンのレベルになっている必要があります。もし中学や高校の英文法があいまいだとしたら、しっかり復習しておかなければなりません。

ちなみに高校英文法は、基本的に中学英文法の発展版なので、中学英文法があやふやだと高校英文法の理解もイマイチになってしまいます。自分が「あやしいな」と感じるところから、復習をしましょう!

2. 速読には英文法の理解が不可欠

TOEIC試験は、時間との戦いでもあります。2時間で200問を解かなければならないからです。特にリーディングでは、いかに速く正確に読めるかという「速読の技術」がポイントとなってきます。
速読をするためには、文に疑問を持つ回数を減らす必要があります。「この単語、どういう意味だろう?」とか「have+過去分詞って何をあらわすんだっけ?」と引っかかる回数が多ければ多いほど、読む速度は遅くなります。
速読力を高めるためにも、疑問を持たずに読めるレベルの知識を持っておきたいところです。

3. 実際、500点までは高校卒業レベルの英語力でOK

実際のところ、TOEICスコア500点までは高校卒業レベルの英語力でスコアアップが可能です。ビジネスで使う単語を知らなくても、中学・高校の英語が理解できていれば、500点を達成できるのです。
ちなみにTOEIC公式サイトには、スコア495点までの人ができることの目安として、以下のようなことが書かれています。

看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。
TOEICテスト|TOEIC Listening & Reading Testについて|スコアの目安

さらに595点までの目安は、次のような感じです。

電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。 打ち解けた状況で、”How are you?” “Where do you live?” “How do you feel?” といった簡単な質問を理解できる。
TOEICテスト|TOEIC Listening & Reading Testについて|スコアの目安

どうでしょうか。スコア595点までの目安としては、ビジネスのことは一切書かれていません。要するに日常生活レベルの英語であり、ビジネスの知識がなくてもとれるスコアだということなのです。

【理解度別】中学・高校英文法復習の手順

ここからは、現状の文法理解度別に復習方法をご紹介していきたいと思います!表面的な知識ではなく、しっかり基礎から理解することがスコアアップにつながりますよ!

1.「文法?それなに?」という人向けの勉強法

現在完了?不定詞?それってなんだっけ……という方は、中学・高校英文法の知識を全体的に見直すことをオススメします。
まずは文法全体を網羅した解説書を読んでみましょう。蛍光マーカーを引きながら読んだり、頭を整理するためにノートにまとめたりして、理解していきます。オススメの文法書はコチラです。

一度読んだら、問題演習でアウトプットしてみましょう。問題を演習したらしっかり復習し、定着していなかった知識をもう一度INSPIREで復習しておきましょう。問題集のオススメはこちら。

ちなみにこの手順はこちらの記事にもっと詳しく書いておりますので、ご参考まで。

2.「中学の頃は英語頑張ってたよ!」という人向けの勉強法

中学の英語までは大丈夫そうだけど、高校になってからの文法はイマイチ……という人は、問題演習をしながら自分の苦手分野を見つけていきましょう!コチラの問題集から演習してみると良いと思います。

問題を解きながら「この単元は苦手だ」というところを見つけたら、解説をしっかり読んで理解していきましょう。

ちなみに「高校レベルもだいたいは大丈夫だと思うんだけど……」という人は、こちらの問題集から

3.「英文法は大丈夫だと思う!」という人向けの勉強法

高校の標準レベルなら文法は8~9割OKだけど、たまに忘れているところがあるかも……という人は、TOEICの問題集を演習しながら、わからないところは復習していくスタイルが良いと思います。
初心者向けか、もしくは目標スコア別の問題集を購入しましょう。演習する中で「この文の意味は、なぜこうなるのかわからない」という文章に出会った時、文法的に復習していくイメージです。

このレベルまで来ていれば、あとはTOEICの形に慣れれば良いだけ!500点突破はもう目の前ですよ!

まとめ

TOEIC500点は、高校までの知識で突破できる!ということをご説明してきました。「そうか、やっぱり中学英文法からやらなきゃいけないのか……」なんていうため息も聞こえてきそうですが、土台固めが一番大変なのです。
逆に土台がないと、さらなるスコアアップは難しくなります。600点、700点と上を目指していきたいのなら、今のうちに文法の復習をしておきましょう!

岡本美希
岡本美希

TOEIC講師 兼 フリーライター。留学経験なし&独学にてTOEICスコア900オーバーを達成した経験を活かし、英語関連のコラムを多数のメディアに寄稿。マンツーマンのTOEICレッスンも開講中。

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